宇随天元 遊郭編 上弦の陸との戦い 鬼滅の刃 9巻 中
宇随天元・竈門炭治郎・我妻善逸・嘴平伊之助が吉原遊郭に潜入する本編を解説しますね。
本編を見た方も見ていない方も楽しんで頂ける内容になっております。
宇随天元班編成完了!宇随隊長は任務に先立ち班員をしつける
[音柱 宇随天元]
出典 鬼滅の刃公式
蝶屋敷を出発して間もなく町屋敷の通り道にて、宇随は鬼殺隊の班長として炭治郎・善逸・伊之助にしつけをする。
この場面の登場人物
宇随天元(うずいてんげん)鬼殺隊士 階級は柱であり音柱
【『音柱』とは『音』という剣技の流派と『柱』という鬼殺隊最高位の階級を示す】
竈門炭治郎(かまど たんじろう)鬼殺隊士[階級7位・庚(かのえ)]
我妻善逸(あがつま ぜんいつ)鬼殺隊士[階級7位・庚(かのえ)]
嘴平伊之助(はしびら いのすけ)鬼殺隊士[階級7位・庚(かのえ)]
ストーリー 宇随天元 任務に先立ち鬼殺隊員をしつける?
[音柱 宇随天元]
出典 鬼滅の刃公式
[炭治郎・善逸・伊之助]
出典 鬼滅の刃公式
蝶屋敷の近くの町屋敷の通り道。
宇随天元は鬼殺隊の隊長として炭治郎・我妻善逸・伊之助に任務をおこなう上での心がまえを教えます。
宇随「大切なことを伝える! 俺は神でありお前らはゴミクズだ、何があっても俺の言うことがすべてだ、逆らうことはゆるさない! よくおぼえておけ、何度でも言うが俺は神だ!!」
善逸はあきれた顔で宇随を見る。
善逸(こいつはやべぇやつだ…)
炭治郎は宇随に真剣なまなざしを向ける。
炭治郎「宇随さんは何をつかさどる神なのですか?」
善逸はあきれた顔で炭治郎を見る。
善逸(何がよ!? 会話が成立すんの⁉ 炭次郎、お前はお前でまた種類のちがうやべぇやつだ…)
宇随は炭治郎の質問を聞くとほこらしげに腕を組んで胸をそらす。
宇随「良い質問だ。お前は優秀だな 」
善逸(何がよ!? アホがする粗末な質問でしょ!)
宇随「俺は派手をつかさどる神。つまり、祭りの神だ」
善逸(だから、何がよ!? あなたはアホの神でしょ。すべてのアホはあなたからから生まれてくるんでしょ!)
伊之助は宇随の言葉に心から理解を示すと歩み寄る。
[嘴平伊之助]
出典 鬼滅の刃公式
伊之助「よろしくな、祭りの神よ。俺は山の王だ」
宇随は伊之助の好意に対して軽蔑(けいべつ)の眼差しを向ける。
宇随「何を気持ちの悪いことを言っているんだ。お前は」
善逸(それはだめなの!? 伊之助が言ってるのは同じことでしょ? 同類を認めないとか何それ!? )
伊之助は猛然と異議を申し立てるが宇随は「キモイ」と言い放って突き放す。
これが吉原遊郭への旅の幕開けです…。
宇随天元の鬼討伐計画とは?
[藤の家紋]
出典 鬼滅の刃公式
宇随天元は藤の花の家紋の家で鬼討伐計画を明らかにします。
この場面の登場人物
宇随天元
竈門炭治郎
我妻善逸
嘴平伊之助
ストーリー 宇随天元の鬼討伐計画について
宇随天元は藤の花の家紋の家で炭治郎・善逸・伊之助に鬼討伐計画を明らかにします。
宇随天元は吉原遊郭に鬼が潜(ひそ)んでいると思っていました。
最初は自分で調査をおこなうも、まったく鬼の手がかりは見つけられませんでした。
宇随は鬼を見つけるために元・忍者である3人の嫁[雛鶴・まきを・須磨]を遊女に変装させて吉原遊郭の妓楼に送り込んだのです。
『雛鶴(ひなつる)』は妓楼・京極屋に潜入。
『まきを』は妓楼・荻本屋に潜入。
『須磨(すま)』は妓楼・ときと屋に遊女として潜入して鬼の情報を宇随天元に送っていました。
ですがある日、諜報活動(ちょうほうかつどう)をおこなっていた雛鶴・まきを・須磨からの情報が途絶えたのです。
事態を重く見た宇随天元は3人の嫁を救出し、吉原遊郭に潜む鬼を倒すためにある作戦を実行しますす。
そして宇随は炭治郎・善逸・伊之助に吉原遊郭の鬼討伐作戦の内容を伝えます。
炭治郎・善逸・伊之助は遊女に変装し宇随天元の嫁たちが消息を絶った3つの妓楼に潜入する。
鬼を探し出たら宇随が襲撃して即座に鬼の首を斬るというものです。
さらに同時にとらわれた宇随の三人の嫁を救出するという強引な作戦でした。
ですが善逸は「嫁が三人もいるなんてゆるせねえ」と宇随に反抗して殴り飛ばされ気絶してしまいます。
さらに伊之助は「嫁はすでに殺されている」と言って宇随を激怒させると殴り飛ばされて気絶します。
それを見て炭治郎は気が滅入(めい)ってしょげてしまいます。
宇随天元・炭治郎・善逸・伊之助が吉原遊郭に潜入する!
吉原遊郭は美しい遊女(ゆうじょ)の街。多くのひとでにぎわっています。
妓楼が立ち並ぶ通り道では大勢の見物客が人垣をつくり絢爛豪華(けんらんごうか)な『花魁道中』をながめています。
きらびやかな着物に身を包み花魁道中をおこなうのは妓楼『ときと屋』の花形ある鯉夏花魁(こいなつおいらん)です。
18cmの高下駄を履き介添えの男衆たちに支えられながら振袖新造[遊女見習い]の美女たちと禿(かむろ)[花魁の付き人を務める幼女]のかわいい女の子たちを従えてゆったりとした外八文字の歩き方を披露しながら客からのご指名に答えて引手茶屋の酒宴の席まで出迎えにいくのです。
この場面の登場人物
宇随天元 鬼殺隊【音柱】女衒(ぜげん)に変装している。
竈門炭治郎 鬼殺隊員 炭子(すみこ)という名の女子に変装している。
我妻善逸 鬼殺隊員 善子(よしこ)という名の女子に変装している。
嘴平伊之助 鬼殺隊員 猪子(いのこ)という名の女子に変装している。
鯉夏花魁(こいなつおいらん) 妓楼ときと屋の花魁
妓楼ときと屋 楼主(ろうしゅ)
妓楼ときと屋 内儀(ないぎ)
妓楼荻本屋 槍手(やりて)
妓楼京極屋 内儀(ないぎ)
妓楼京極屋 槍手(やりて)
妓楼京極屋 蕨姫花魁(わらびひめおいらん)[堕姫(だき)]
堕姫とは吉原遊郭の裏の支配者。上弦の陸(6)の鬼。
吉原遊郭についてはこちらで解説しています。
ぜひご覧ください!
ストーリー 宇随天元・炭治郎・善逸・伊之助が吉原遊郭に潜入する
[蕨姫花魁イメージ]
出典 https://www.maiko-maiko.com
宇随天元は「地味だな、不服だ」と言いながらも化粧を落とし髪を下ろすと美男子姿を披露。涼やかな着物姿で女衒(ぜげん)[人売り]に変装しています。
竈門炭治郎は炭子(すみこ)・我妻善逸は善子(よしこ)・嘴平伊之助は猪子(いのこ)として身売りに出された女子に変装しています。
おしろいをつけて真っ白になった顔に赤く塗りたくられた頬と唇、公家のような眉毛をかいて髪を結(ゆ)っています。
炭治郎は妓楼『ときと屋』、善逸は妓楼『京極屋』、伊之助は妓楼『荻本屋』にそれぞれ潜入することになりました。
伊之助は妓楼荻本屋の槍手に見込まれて買い取られましたが炭治郎と善逸は宇随が内儀や槍手に押し売りすることでようやく潜入することができたのです。
妓楼ときと屋に潜入した竈門炭治郎は?
[苦手な嘘(うそ)をついて変な顔になる炭治郎]
出典 鬼滅の刃公式
竈門炭治郎は遊女の炭子として妓楼ときと屋に潜入。
鯉夏花魁と禿(かむろ)に須磨(すま)の行方についてたずねる。
だが炭治郎はいきなり聞き取り調査をしたことで鯉夏花魁に不信に思われてしまうと「須磨花魁は姉姉なんです」と苦手な嘘(うそ)をつくことでなんとかその場をしのぎます。
そして須磨が知れずになっていることを知らされて不穏な鬼の動きを感じ取ります。
妓楼萩本屋に潜入した嘴平伊之助は?
[嘴平伊之助]
出典 鬼滅の刃公式
嘴平伊之助が遊女の猪子(いのこ)として潜入している妓楼荻本屋では、まきをが自分の部屋で堕姫の帯に巻きつかれて身動きがとれない状態でとらわれていました。
堕姫の帯は意識と目と口をもつ人食い怪物で堕姫の意識とつながっている堕姫の一部です。
まきを は堕姫の悪事を手紙に書いていることを気付かれてしまい、自白を迫(せま)られて拷問(ごうもん)されていました。
伊之助は鋭い獣(けだもの)の呼吸による感覚を使うと堕姫に気付いてまきをの部屋に突入する。
堕姫は姿を見られる前にまきをを連れて天井裏に隠れますが伊之助は気配を追って追跡します。
堕姫の帯がまきをの体をかかえて天井裏を逃げていくのを伊之助は廊下を走って追いかけますが逃げられてしまいます。
妓楼京極屋に潜入した我妻善逸は?
[恐怖で爆睡しながら戦う我妻善逸]
出典 鬼滅の刃公式
[堕姫]
出典 鬼滅の刃公式
我妻善逸が遊女の善子として潜入している妓楼京極屋では蕨姫花魁である堕姫の部屋で禿(かむろ)[花魁の付き人を務める幼女]が泣いていました。
善逸は離れた場所にいましたが異能である聴覚によって禿の泣き声を聞きとってその子の元にたどり着きます。
そして蕨姫花魁の部屋に入るのですが室内の異常な状態にびっくりします。
部屋は物が壊れて散乱して、泣いている禿の顔には殴られた傷があり流血していたのです。
善逸が駆け寄ると禿は騒ぎになることを恐れて怯(おび)え出す。
次の瞬間、善逸は自分の後ろに立つ蕨姫花魁(わらびひめおいらん)の存在に気づきます。
蕨姫花魁は上弦の鬼である堕姫が人に化けている姿なのですが善逸は堕姫の体内から聞こえる音だけで上弦の鬼であることに気づきます。
善逸が恐怖で動けなくなる。
蕨姫花魁は禿の耳を強く引っ張り睨(にら)みつけます。
蕨姫花魁「早く部屋をかたずけな!」
禿「ごめんなさい。ゆるしてください」
禿が泣き叫ぶ。蕨姫花魁に引っ張られている耳がちぎれはじめて血が流れ出す。
善逸が蕨姫花魁の手を掴(つか)む。
善逸「手を放してください」
蕨姫花魁「なんだって?もう一回言ってみな」
善逸「その手を放してください」
堕姫「不細工だねぇ。そんなお前があたしに…」
蕨姫花魁が拳(こぶし)を振るうと善逸はあっけなく殴られて気絶する。
堕姫「気安く触(さわ)るんじゃないよ、のぼせ腐りやがって。このガキが」
蕨姫花魁は気を失った善逸を見ている。
堕姫「こいつ受け身を取りやがった。一般人じゃない。お前、鬼殺隊なんだろう。だけど柱のような実力はない」
そして蕨姫花魁は禿たちがいる前にもかかわらず上弦の陸(6)である鬼・堕姫の本性をむき出しにします。
禿たちが堕姫を見て恐れ慄(おのの)く。
堕姫「鬼狩りさん、やっと来てくれたみたいだねぇ。まだ、いるんでしょ。どんどんいらっしゃい。皆、殺して食べてあげる」
堕姫は独り言(ひとりごと)を言いながら鬼殺隊が自分に向かってくることを予期して喜ぶ。
宇随天元は敵が上弦の鬼だと確信して炭治郎と伊之助に撤退を命じる
夜が明けると宇随天元は我妻善逸の行方がわからなくなっていることを竈門炭治郎と嘴平伊之助に告げます。
宇随が吉原遊郭全体を監視しているにもかかわらず善逸がさらわらたことで鬼の手口の巧妙さが明(あき)らかになり上弦の鬼である確率が高いと推察(すいさつ)したのです。
そして宇随は炭治郎と伊之助に死ぬ前に吉原遊郭を出ろと命じます。
宇随はこれからはひとりで任務を遂行すると言ってその場を去りますが炭治郎と伊之助は協力して帯を討ち取ることを決心するのです。
炭治郎・善逸・伊之助の諜報活動によって吉原遊郭にひそむ堕姫の実態が暴(あば)かれ緊迫感が徐々に高まってきました。
堕姫は鬼舞辻無惨に忠告を受ける
[鬼舞辻 無惨]
出典 鬼滅の刃公式
吉原遊郭を裏で支配して残虐の限りを尽くす堕姫は鬼舞辻無惨の訪問を受けていました。
鬼舞辻無惨は堕姫の素晴らしい能力を称えながらも柱の力を警戒することの大切さを伝えます。
そして鬼舞辻無惨の支配から逃れた竈門禰豆子(かまど ねずこ)を探し出して殺すことを命令します。
鬼舞辻無惨の支配構造から逃れた鬼は竈門禰豆子と珠世(たまよ)だけであり、その2人は鬼にとっては異端であり鬼にとっては脅威の存在として捜索されているのです。
堕姫は我妻善逸が鬼殺隊員であることを見抜き、さらに何人もの鬼殺隊が自分に迫っていることを感じ取っていていました。
自分の戦闘能力に絶対的な自信を持つ堕姫は鬼舞辻無惨にほめてもらうために敵が柱であることを望み竈門禰豆子を殺すことを心に決めます。
これから上弦の陸(6)の鬼『堕姫』と宇随天元率(ひき)いる鬼殺隊の戦いの幕が開けます。
鬼舞辻 無惨(きぶつじむざん)とは?
鬼舞辻 無惨はその血を浴びさせることによりすべての鬼を生み出した はじまりの鬼であり産屋敷一族でもあります。
竈門禰豆子と珠世という異端の鬼以外のすべての鬼を支配していまして鬼の弱点である太陽の光を克服して完璧な生物となることを目指しているのです。
人を食い、そして人を鬼に変えることによって人類を支配してその領域を広めていきます。
鬼の根絶やしを宿願とする産屋敷一族が率いる鬼殺隊の宿敵です。
堕姫(だき)とは?
堕姫は妓楼京極屋 蕨姫花魁(わらびひめおいらん)として人に化けながら吉原遊郭を支配している鬼です。
堕姫の吉原遊郭への潜伏方法はとても巧妙でして10年ごとに やとわれ先の妓楼を変えるのです。
10年ごとに行方をくらましては容姿も年齢も名前も変えて別人の幼女になりすまし別の妓楼に買い上げてもらうので誰も堕姫の正体を見破ることはできませんでした。
そのようにして次から次に妓楼を渡り歩き人の記憶に残らないように遊郭を渡り歩きながら闇で吉原遊郭を支配しているのです。
階級は上弦の陸(6)。非常に戦闘能力が高く7人もの柱を食べています。そして兄の妓夫太郎は15人もの柱を食べているのです。
堕姫は一人で戦うよりも妓夫太郎と協力して戦うことで本当の強さを発揮するんですよ。
兄の妓夫太郎は堕姫の分裂体という特殊な生態であり一般的な鬼の倒し方では討ち取ることはできません。
堕姫は男が気を失うほどの美女でありながら性格はとても維持が悪く 幼い少女をいじめ殺し、美しい女性を狙ってむごたらしく食い殺すというとても残虐な鬼の本性をもっています。
鬼は人を食うことで戦闘能力を高めますが堕姫のやり方は極めて狡猾でいやらしく女性の心を踏みにじるのです。
藤の家紋の家とは?
『藤の家紋の家』は鬼殺隊に鬼から先祖を守ってもらった一族です。
藤の家紋は全ての鬼殺隊員に出来る限りの支援を無償でおこなうことを約束する証です。
藤の家紋の家は日本各地にあるんですよ。鬼との闘いで傷ついた鬼殺隊士を家に招き入れ看病し救援活動をおこなうのです。
まとめ
宇随天元が蝶屋敷で女子を狙った人さらいをする⁉
【鬼滅の刃ネタバレ9巻 小説・上【漫画】宇随天元遊郭編あらすじ】
【鬼滅の刃ネタバレ9巻 小説・下【漫画】宇随天元遊郭編あらすじ】
【鬼滅の刃 遊郭編】吉原遊郭の仕組みについて!遊郭用語も徹底解説
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