- 宇随天元 上弦の陸との戦い 鬼滅の刃10巻 下
- 決戦!宇随天元・炭治郎・善逸・伊之助VS妓夫太郎・堕姫
- ストーリー 決戦!宇随天元・炭治郎・善逸・伊之助VS妓夫太郎・堕姫
- 宇随天元の経歴とは?
- 宇随天元の体内を猛毒が駆け巡り、死へのカウントダウンが始まる
- 追い詰められた宇随は火薬の連続爆破で一気に勝負に出る!
- 宇随天元が妓夫太郎の首は斬りそこねる
- 宇随天元に炭次郎・善逸・伊之助が加勢する
- 善逸 雷の呼吸を発動!
- 善逸と伊之助は妓楼の屋根の上で堕姫と戦闘を開始する
- 妓夫太郎の意識が堕姫のなかに入って情報と戦闘能力を共有する
- 宇随天元は猛毒に耐えながら妓夫太郎と堕姫の攻撃を受け止める
- 善逸と伊之助は堕姫と妓夫太郎の連結意識の攻撃に太刀打ちができない
- まとめ
宇随天元 上弦の陸との戦い 鬼滅の刃10巻 下
宇随天元は妓夫太郎の血鎌で頭を斬りつけられたことで猛毒に侵(おか)されます。
刻一刻と死期が近づくなか、炭治郎・善逸・伊之助が現れ戦闘が激化します。
宇随は鬼殺隊に入隊する前は忍者であり、現在は抜忍ですがその過去の経歴についても語っていますよ。
決戦!宇随天元・炭治郎・善逸・伊之助VS妓夫太郎・堕姫
[音柱 宇随天元]
出典 鬼滅の刃公式
この場面の登場人物
宇随天元(うずいてんげん)鬼殺隊士 階級は柱であり音柱
【『音柱』とは『音』という剣技の流派と『柱』という鬼殺隊最高位の階級を示す】
竈門炭治郎(かまど たんじろう)鬼殺隊士[階級7位・庚(かのえ)]
竈門禰豆子 竈門炭治郎の妹であり鬼舞辻無惨に支配されない異端の鬼
我妻善逸(あがつま ぜんいつ)鬼殺隊士[階級7位・庚(かのえ)]
嘴平伊之助(はしびら いのすけ)鬼殺隊士[階級7位・庚(かのえ)]
妓夫太郎 真の上弦の陸(6)[堕姫の兄]
堕姫 上弦の陸(6)[妓夫太郎の妹]
ストーリー 決戦!宇随天元・炭治郎・善逸・伊之助VS妓夫太郎・堕姫
宇随天元が自分と向き合い本心をしっかりと感じ取る。そして命を懸けて戦うことを決意して妓夫太郎と堕姫に向かって突撃していく!
そして炭治郎・善逸・伊之助も非力であることを痛感しながらも一歩も退くことなく上弦の鬼に立ち向かっていく!
だが、その戦いはあまりにも残酷で悲劇的なシーンをいくつも生み出すことになる…‼
宇随天元の経歴とは?
[音柱 宇随天元]
出典 鬼滅の刃公式
宇随天元は妓夫太郎と堕姫と向かい合っている。
妓夫太郎「おまえは今までの柱とはちがう。何がちがう? 選ばれた者の才能か。生まれながらに特別なのか。うらやましい野郎だ」
宇随「そうじゃねえ。俺は選ばれた者ではないし特別でもない。お前が知らないだけですごい奴はいるぞ、えたいのしれない奴や刀を握って2ヵ月で柱になる奴もいる」
宇随天元の心に悲鳴嶼行冥(ひめじま ぎょうめい)と時透無一郎(ときとう むいちろう)の姿が浮かんで消える。
[悲鳴嶼行冥]
出典 鬼滅の刃公式
[時透無一郎]
出典 鬼滅の刃公式
宇随「俺にはな、救うことができなかった命がいくつもある」
煉獄杏寿郎が宇随の心に浮かぶ。
[今は亡き炎柱 煉獄杏寿郎]
出典 鬼滅の刃公式
宇随(そう。俺は煉獄杏寿郎のようにはなれない、あいつの真似はできない…)
妓夫太郎「けどな。おまえが特別じゃないならもう死んでいるはずなんだよなあ。いままでの柱と同じように死んでなきゃいけねえ時間なんだよ。それをもうとっくに超えてやがる、なあ。何故、血鎌の毒が効かないんだ?」
宇随「俺は忍び(しのび・忍者)だ。毒は効かない、体に耐性があるんだよ」
堕姫「うそよ。忍びは侍(さむらい)と一緒に江戸で滅(ほろ)びたでしょ」
宇随(うそじゃねえ。俺は忍びの一族として生まれた)
宇随(だが、この鬼が言うのも間違いじゃねぇ。江戸から明治に移り変わり武力が支配する社会が終わると傭兵である忍びの働きどころもなくなった)
宇随(忍びの長[おさ]だった父は時代の流れに抵抗するように厳しい訓練を繰り返して9人いた姉弟は俺が15歳になるまでに7人死んだ)
宇随(俺と共に生き残った2歳年下の弟は父の生き写(うつ)しになった。それは愛情を失った殺戮者(さつりくしゃ)そのものだった)
宇随(俺は里を抜けた、俺には人の心を捨てることはできなかった。俺は殺戮者にはなれなかった…)
宇随(絶望した俺を救ってくれたのは御館様だった。)
宇随(非道な人間である俺を受け入れてくれた御館様に心から感謝する)
宇随は大粒の汗を流し顔の皮膚は変色して目は充血している。
運動量が増すにつれて猛毒が体内を巡る速度が速くなる。
体内の損傷がひどくなっていく…。
宇随天元の体内を猛毒が駆け巡り、死へのカウントダウンが始まる
[妓夫太郎 猛毒の血液イメージ]
宇随天元の体に猛毒がめぐり皮膚が変色し呼吸が荒くなっていく。
妓夫太郎「おまえ、弱ってきてるな。毒がまわってる。効かねえってのはうそだろう!? つまらねえ、こけおどしをしやがって」
宇随「効いてねえよ。踊ってやろうか」
宇随が2本の大きな日輪刀を振り回しながら妓夫太郎と堕姫に突進していくと帯を斬りつけながら堕姫を蹴り上げると妓夫太郎の血鎌と日輪刀の刃を何度も打ち合わせる攻防を繰り広げるといくつのも火薬爆弾を空中に放つ。
堕姫「このくそやろう!」
妓夫太郎「妹を蹴るんじゃねえ」
追い詰められた宇随は火薬の連続爆破で一気に勝負に出る!
堕姫は宇随にいくつもの帯の斬撃を繰り出す。だが宇随が空中に放(はな)った火薬爆弾を斬りつけて起爆させてしまう。
一発目の爆発の衝撃で次から次に別の火薬爆弾に誘発して連続的な爆発が起こる。
堕姫は連続爆破に包み込まれた衝撃で体のあちこちがはじけ飛び激痛にもだえて悲鳴をあげる。
宇随は堕姫に向かって日輪刀である2本の大剣を振り下ろす。
妓夫太郎は血鎌の刃が火薬爆弾に触れる直前でとどまり直径5cmほどの黒い玉である火薬爆弾を観察していたとき、堕姫が連続的な爆発に包み込まれ叫び声をあげるのを見る。
妓夫太郎が堕姫を見る(また食らってやがるなあ…、しょうがねえ。それにしても爆発の火力が強い、鬼の体さえも弾(はじ)き飛ばしやがる)
宇随が鎖でつながれた2本の大剣である日輪刀を振り回しながら妓夫太郎に迫る。
宇随が大剣の切先をつかんで振り回すと鎖でつながれた二本の大剣が一本の巨大な剣のようになって刀身が一気に妓夫太郎に迫るが血鎌で弾き落される。
妓夫太郎(こいつ、なんて腕力してやがる)
妓夫太郎は首すじが切れて血が流れ落ちるのに気付く。
宇随天元が妓夫太郎の首は斬りそこねる
宇随「こっち(妓夫太郎)の首は斬り損ねた!同時に2体の首を落とすはずだったのに…!」
堕姫「くそ!!!」
堕姫は首を斬り落とされていて自分の頭部を両手でかかえてへたりこんでいる。
堕姫「くやしいよ、また首を斬られた!」
妓夫太郎は宇随を見ている。
妓夫太郎「もしかして気づいてるな、おまえ」
宇随は妓夫太郎の言葉でこの二体の鬼の倒し方を確信する。
宇随天元の顔の皮膚は変色してただれはじめている。だが激痛に耐える苦しそうな顔で妓夫太郎に笑いかける。
妓夫太郎「そうか。でもな、もう遅い、毒が体に回ってもうじき動けなくなる。お前の負けだ」
[妓夫太郎]
出典 鬼滅の刃公式
宇随天元に炭次郎・善逸・伊之助が加勢する
宇随天元と堕姫・妓夫太郎が睨(にら)み合っている。
そこへ鼻ちょうちんをふくらまして爆睡する無意識状態の我妻善逸と日輪刀を振り上げた嘴平伊之助が崩壊した妓楼の壁の隙間(すきま)から現れる。
伊之助「それはない!!! なんせ伊之助様とその手下が助けに来たんだからなあ!」
妓夫太郎「なんだ、こいつら」
堕姫が斬り落とされた首を両手で持ち上げて胴体につなげる。
竈門炭治郎は竈門禰豆子が入っている木箱を背負って2階から飛び降りてくると宇随の盾になるように妓夫太郎と堕姫に立ちはだかって日輪刀をかまえる。
炭治郎が堕姫と妓夫太郎を見る。
炭治郎(鬼が2体に増えてる。強いのは男の鬼だ、においが違う。重苦しくて体がしびれる)
炭治郎(体がふるえる。においのせいか!? いやちがう。俺はこわいんだ、この鬼が。だとしても)
炭治郎の呼吸が荒くなり体が小刻みに震(ふる)えている。
宇随は怖気(おじけ)づいている炭治郎に語りかける。
宇随「勝つのは俺たち鬼殺隊だ!」
堕姫「 勝つ? どうやって? 柱のアンタは猛毒にやられて、もうじき死ぬっていうのに」
炭治郎がおどろいて宇随の変色してただれた顔を見て心配そうにする。
炭治郎(宇随さんが猛毒におかされている!?)
宇随「それはちがう。 毒が体に回った状態でおまえらをまとめて相手してようやく同じくらいの力ってところだ。そしてこの3人は俺の優秀な継子だ、決して逃げない。意味がわかるか? 戦力はこちらの方が勝っているってことだ。そして俺はおまえらの倒し方を知っている。分裂している2体の首を同時に斬り落とせば死ぬ。そうだろう!」
伊之助は宇随の言葉に闘志をたぎらせ、炭治郎は宇随の覇気がみなぎる姿に今は亡き炎柱・煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)のおもかげをかさねている。
伊之助「よし勝ったな!それをやればいいんだろ」
妓夫太郎「それができないから柱も含め鬼狩りはみんな死んでいく。俺が食った柱の数は15人で妹が食ったのは7人だ。おまえたちも食ってやる」
堕姫「そうよ。あんたたちが朝を迎えることはもうないのよ!」
善逸 雷の呼吸を発動!
堕姫が宇随と炭治郎に帯の斬撃を繰り出すと爆睡中で無意識状態の善逸が『雷の呼吸』を発動して堕姫に迫る。
堕姫は2階に飛び上がって回避すると善逸も『雷の呼吸』を使って2階に向かっていく。
伊之助「鬼帯女は俺と、ねぼけ丸にまかせろ。おまえらはその鬼カマキリをやれ、気をつけろよ!」
炭治郎「わかった!」
伊之助が妓楼の外に飛び出していく。
妓夫太郎「妹の意識は俺の中にあるんだ。やらせはしねえよ」
妓夫太郎が走っていく嘴平伊之助を睨(にら)みつける。
善逸と伊之助は妓楼の屋根の上で堕姫と戦闘を開始する
鼻ちょうちんをふくらませて爆睡中(無意識状態)の我妻善逸と堕姫が妓楼の屋根の上で向かい合っている。
爆睡中の善逸「女の子をいじめたことはゆるさない」
堕姫「いじめられるのがあたりまえなのさ。この街では女なんて売り買いされる品物なんだよ、物がどう思おうと知ったことじゃない。なんせ、そいつらを生んだ親が売り飛ばしたんだからね。それに、おまえみたいなものがあたしに口をきいてんじゃないよ」
善逸「人は物じゃない。そんなことはボクがゆるさない!暗い出来事があったとしても、それは自分が輝くための素材なんだ 。誰かを傷つけることを目的として起こっていることはひとつもない」
妓夫太郎の意識が堕姫のなかに入って情報と戦闘能力を共有する
[堕姫 額に開いた目が妓夫太郎の意識と繋(つな)がるイメージ]
堕姫はうつむくと雰囲気が変わる。
妓夫太郎の意識が堕姫の中に入り込み体をあやつる。
堕姫(妓夫太郎の意識)「いや、そうじゃない。だまっていたら死ぬまで傷つけられるのがこの世界だ。この世界は殺し合いを体験するためにあるんだよ。なんだかんだ言い訳つけてもおまえもこうして殺し合いをしている、そうだろ? 違(ちが)わねえよな。殺し合いがなくならねえのは、この地球が殺し合いを体験するためにつくられた世界だからだ。俺もお前も殺し合いをしたくてこの地球を選んで生まれてきたんだよ。それが答えだ」
堕姫が顔を上げるとひたいの皮膚が左右に割れて目が出現する。
ひたいの三つめの目のまわりには妓夫太郎と同じ皮膚炎の斑点が浮き上がっている。
堕姫(妓夫太郎の意識)「善悪なんてもんは人の数だけあってな。どんな理由をつけようが結局は前世も今世も来世も殺し合うのがこの世界なのさ。地球上の人間はみんな殺した記憶も殺された記憶も残っているから誰もが心の深いところでは殺す合うことに何の抵抗もっちゃいねえしそれで世界が成り立っていると思っているのさ」
我妻善逸「なにをしてもいいわけじゃない、傷つけた女の子にあやまれ」
堕姫(妓夫太郎の意識)「わからねえ奴だな。俺もお前もやっていることはおんなじだ。殺しなんだよ。お前は俺を殺そうとして俺はお前を殺そうとしている。だから殺すんだよ、やられた分はやりかえさねえと殺される。今世のお前の運命は俺に殺されて食われるんだよ」
嘴平伊之助が現れると善逸と息を合わせて同時に堕姫に迫って太刀を繰り出す。
堕姫が絶え間なく繰り出すしなやかでするどい帯の斬撃は善逸と伊之助の日輪刀を弾き返していく。
妓夫太郎の意識が操(あやつ)る堕姫の動きはとても俊敏であり、帯の斬撃は鋭(するど)く善逸と伊之助はかわしきれずに体をかすめて次から次と切り傷を負わせていく。
善逸と伊之助は体に傷を負い続け、傷口からあふれ出す血は切りさかれた着物を赤く染めていく。
堕姫の額(ひたい)の目がギョロギョロと動き帯の斬撃はさらに速さと精度を高めていく。
宇随天元は猛毒に耐えながら妓夫太郎と堕姫の攻撃を受け止める
宇随天元と竈門炭治郎が妓夫太郎と向かい合っている。
炭治郎は猛毒におかされている宇随をかばって妓夫太郎の前に立ちはだかるも強烈な殺気にうろたえてしまい怖くて動けない。
妓夫太郎は炭治郎に迫ると喉(のど)にめがけて切先を上に向けた血鎌を突き上げる。
妓夫太郎の血鎌が喉(のど)に突き刺さる直前で宇治が炭治郎の隊服の襟(えり)を掴(つか)んで上に向かって放り投げる。
宇随と妓夫太郎は何度も日輪刀と血鎌の刃を打ち合わせる剣技の攻防を繰り広げていると、いくつもの堕姫の帯が天井を突き破ってくると宇随に向かって斬撃を繰り出す。
宇随は妓夫太郎の血鎌の斬撃と堕姫の帯の斬撃を同時に相手にしてる。
妓夫太郎が放り投げられてうずくまる炭治郎を見る。
妓夫太郎「おい。継子(つぐこ)というのも嘘(うそ)だろう。そいつはまったく役に立ちやしねえ」
炭治郎は立ち上がって宇随の加勢をしようと日輪刀をかまえるが宇随と妓夫太郎の闘いに怖気づき、息を乱して一歩も動けない。
善逸と伊之助は堕姫と妓夫太郎の連結意識の攻撃に太刀打ちができない
妓夫太郎の意識が操(あやつ)る堕姫の攻撃力はとても高く屋根にいくつもの帯を突き刺して建物の内部に向かって攻撃をしています。
堕姫と妓夫太郎の意識は繋(つな)がっているのでお互いの視界に映る情報も共有している。
堕姫は屋根の上で善逸と伊之助を攻撃している。それと同時に建物内部にいる宇随天元に対しても的確に帯の斬撃を繰り出す。
堕姫「お前たちの動きも柱の動きもすべて見えている。これがあたしと兄さんの力。かなうはずがないでしょ」
堕姫はわらいながら善逸と伊之助が苦(くる)しむのを見ている。
爆睡中の善逸と伊之助は堕姫を攻めきれずどうすべきかわからないで立ち尽(つ)くす。体にはさらに多くの傷を負い、痛みと苦しさに息を乱して喘(あえ)いでいる。
まとめ
上弦の陸、脅威の正体である妓夫太郎が出現‼ 宇随天元と対峙する!
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